●トンネルを抜けると、そこは・・・。
- 2025.08.05
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トンネルを抜けても、今年の猛暑はどこへ行ってもだ。
7月上旬、越後湯沢は魚野川源流へ、何十年振りかの釣行。
現地在住のKさんから、「尺超えが3匹出ました」の誘惑に、一発KO。
日程を調整し、いざ。
けれども少し時間が経ち、山の気温もぐんぐん上がっていた。
のんびり休み休みのイワナ釣り。
しかしながら、3番6ftのバンブー竿と心地よい山岳渓流に身も心も弾んだ。
吹き出す汗もジャージャーと半端ない。
これもまた心地よし。
この場所は、昔初めて尺イワナを釣った思い出の場所でもある。
その時の興奮は『水ぎわの珍プレー』(講談社)にも書いた。
しかし、釣り上れども、上れども、まったく魚が出てこない。
さすがに、水位は減り、水温は高い。
イワナさんたちは、岩の下の影に避暑と決め込んでいるのだろう。
Kさんも首をかしげる。いたしかたなし。
湯沢と言えば温泉。
汗だくだった体が、爽快に生き返る。
身体のあちこちに抱えていた痛みも消えた。
やはり、釣りと温泉は最強な治療なのだと確信するのだ。
翌日、もう一つの沢に入ると、水量もそこそこある。
Kさんが案内してくれたポイントから入ると、いきなり25センチが飛び出した。
メリハリのある小さな斑点が美しかった。
僕以上に、Kさんが安堵に溢れた。
記念写真は、このチビちゃんと。
小さいのも入れて5匹ほど、立て続けに釣れて、さあこれからだ!という時に、
谷川岳の雲からドッカーン!と雷が落ちて、ビビった。
やはりイワナもそれ以来、反応がなくなってしまった。
潮時だねと、首をすくめて引き返した。
道脇に咲いたタチアオイがにっこりと迎えてくれた。
二日間の軽トラ、スタンドバイミ―・イワナ釣り。
多謝なり。