●2025秋の石垣島釣行
- 2025.11.22
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台湾との間の海域からもこもこと湧き出す台風を横目に、石垣島空港に着陸。
馴染みのガイドHさんといつものリーフを歩む。
沖のダンパーの波が、エメラルド色に鉛の空に立ち上がる。
しかしながら、忘れた頃にそのうねりが岸から戻ってくる。
とてつもない勢いで、沖へ押されて倒れそうになる。
払い出しのカレントの恐ろしさはすさまじい。
いかんいかん。
ここでもし大型の魚が掛かったら、魚か自分か、どっちかを選ばなきゃならないことになる。
律儀なマトフエダイがどうにか、お相手してくれた。
このアングラーは、ソマリアの海賊かぁ!?
でも、透明な薄ピンクのヒレに癒されて、この日はこれでおしまい。
行く度、お邪魔する居酒屋さんの塩寿司。
石垣の粗塩をイラブチャーの握りにつまんで乗せていただく。
ガリンゴリンと噛み砕くミネラルの旨さと、ねっとりの白身が溶けあう。そこに、泡盛のソーダ割りを流し込む・・・。
やさぐれていた心がリセットされて、もう明日のことしかない。
カフェ・ハイタイドで、ランチ後のデザートをいただきながら、
ここの村上康成絵本ギャラリーの来年の原画展示を、考える。
『なつはうみ』(内田鱗太郎・文/偕成社)にしようかな。
居合わせた親子連れのお客さんから、サインを頼まれる。
今日はカヤックガイドのAさんと陸路で行けないポイントへ。
がしかし、まずもって天気はいうことを聞いてくれない。
なんの修行だろうか。
使い古して劣化していたカッパがしっかりと雨を吸い込む。
フードの中で、なぜだかうれしく、ウフフと笑うのだ。
夏の終わりを告げるイワサキゼミの合唱が、小島に震撼している。
最後の力を振り絞ったセミが、砂の上でひっくり返っていた。
あきらめかけていた釣行4日目、投げたフライに気も入らず、放置していたら、
突然、ガツン!とひったくっていったダツ。
「しょうがねえなあ」と言われた。いいやつだ。
少しずつ、晴れ間が出てきた。
なのに、タイムアップ。
帰りの石垣空港ロビーのジェラート。
青い花びらのバタフライピーと真紅のドラゴンフルーツのコンビネーション。
いいではないか!
じゃ、また。











