2020ニュージ—ランド南島釣行

2020ニュージ—ランド南島釣行

昨年と同じメンバーで、2月5日、後発して出かけた一週間の釣り三昧。
自作の小さな小さな1センチほどの黄色いワームフライで、これを偏食している大型ブラウン鱒を釣るのだと決めていた。
神経質なこの鱒を発見、ポトリとフライを投げ込むと、波紋が。
一気にラインを引きずり出していった。
鱒の鼓動とぼくの鼓動がリンクしている。ありがとう。美しい。

 

(PHOTO●谷岡義雄)

 

そして、もうひとつのミッション。
この鱒の流れに大ウナギがいる。昨年、それを見つけてしまった。
1メートルサイズの丸々としたウナギが、夕暮れの浅瀬に出てくる。
目を凝らせば、何匹も。「ぜったい蒲焼だ」と今年に賭けた。
昔、少年時代に父とやった延縄を思い出し、手製の延縄仕掛けで、5本の枝針を付けて準備、蒲焼のたれも持参で、いざNZへ。
エサはスーパーで仕入れたベーコンを1センチ幅の7センチくらいの長さの短冊にして付けて、流れに張り出した柳の根元に送りこみ、枝に糸をしばりつけた。
鱒釣りから帰ってきて、この枝が、ユサユサと暴れていますようにと。
しかし、事はすぐだった。川原を歩きだして振り返ると、枝がユサユサ!
まじ!? もう、かかってしまった。ドキドキしながらたぐれば、大きなウナギがクネクネと寄ってくる。恐ろしい力で反発する。キョエ〜。
どうにか締め、持ち帰る。同輩はペンションオーナーで腕利きの料理人。
ありがたきかな。それでもまだ動くクネクネをへっぴり腰ながらも、蒲焼ミッションへの顛末。
ガツン、ガブリ、モグモグ、臭みもなく、見事な滋味をピノグリージョの白ワインと堪能した。
ごちそうさま、ウーさん、Iシェフ。

川沿いの森には、赤や黄色のスモモがちょうど鈴なりに・・・。
やはり同輩たちは、達者にカラフルなコンポートを作った。
NZのグルメな自炊の、釣りの旅、ヤバシ。